Netflixドラマ『地面師たち』が視聴者を夢中にさせるワケ - (Page.2)

『地面師たち』は、新庄耕の同名小説が原作。2017年に起こった積水ハウス地面師詐欺事件をモデルに創り上げられたクライムストーリーだ。まず“地面師”が何なのかというと、他人の土地の所有者に成りすまして売却を持ちかけ、偽造書類を使って多額の金を騙し取る不動産詐欺を行う集団のこと。大がかりな計画を遂行するため、リーダー、交渉役、法律屋、ニンベン師(偽造書類作成者)、成りすましのキャスティング(手配師)、情報屋など、あらゆる分野の精鋭が集まる。彼らは、戦後の混乱期や、土地価格が高騰したバブル時代に多発。書類電子化などによって一時は鳴りを潜めるものの、東京オリンピック招致決定を機に土地価格が上昇、再び横行するようになったという。ドラマでは主に、過去最大のヤマに挑む地面師集団と、彼らを追う刑事コンビ、そして騙される者たちの3者の視点で進んでいく。(以下、ネタバレあり)

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