クリスティー自ら戯曲化 小説と異なる結末の舞台版
小説と舞台、二つの違う結末を用意したクリスティー渾身の一作!!『アクロイド殺し』など自分の作品が他人の手により脚色された舞台を見て不満を募らせていたクリスティーは、1930年、処女戯曲として『ブラックコーヒー』を書き下ろし、舞台はクリーンヒット、ロングランとなりました。その後、「自分の小説を脚色するのは自分以外にない、舞台化に相応しい小説しか選ばない」として、自らの長編小説の戯曲化に次々と挑みますが、自伝の中で、「小説家としてだけでなく、戯曲作家としての道を歩ませてくれたのは、『そして誰もいなくなった』である」と述べ、本作を、戯曲作家としてのターニングポイントと位置づけています。