Netflixドラマ『地面師たち』が視聴者を夢中にさせるワケ - (Page.4)

知能犯たちによる巧みな技が、好奇心を刺激する
 1話目では、新進の不動産企業「マイクホームズ」を相手に10億円規模の不動産を騙し売る過程が描かれ、彼らがどのように獲物を地獄に落とすのかというノウハウが明かされる。手順はこうだ。まずは、土地の初期情報を集める情報屋が候補地を挙げ、物件を選定、不動産ブローカーに偽情報を流す。餌に食いついたターゲットに法律屋が接触し、交渉成立まで口説く。同時進行で、手配師が地主のなりすまし役をキャスティングし、それに伴い、ニンベン師が偽造書類等の作成を進める。法律屋は、バレるリスクを回避するため、何かしらの理由を付け、ターゲットとなりすまし役を会わせないようにし、その代わり相手に物件の下見をさせて安心させる。最後、本人確認及び最終決裁時にターゲットと成りすまし役が初対面。交渉役、法律屋、なりすまし役で芝居を打ち、契約締結まで持っていく。地面師たちへの入金が済んで少し経った頃、当然、土地の所有権移転の申請は法務局から却下。そこで初めて、ターゲットは地面師詐欺に遭ったと気づくのである。
Netflixシリーズ「地面師たち」Netflixにて独占配信中 (c)新庄耕/集英社Netflixシリーズ「地面師たち」Netflixにて独占配信中 (c)新庄耕/集英社

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