上坂樹里 、“最後の特攻隊”の帰りを待つ恋人役を熱演 / 他 - (Page.4)

「普通の青年」だった正夫は、少年航空兵を養成する機関「予科練」に入隊する。当時、航空兵の増強を急いでいた国が「予科練」を盛んに宣伝し、少年たちの憧れの的になっていた。

 予科練で待っていたのは厳しい訓練だった。そこでは「連帯責任」そして「国のために命をかける」という考え方を植え付けられた。訓練を終え実戦部隊に配属された正夫の帰りを芳子は待ち続けたが、正夫から送られてくる手紙はいつも「元気です」というような素っ気ない内容ばかりだった。

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