シテ方観世流能楽師・伶以野陽子が『道成寺』についに挑む 積み上げた"長年の憧れ"を胸に、至高の大曲へ - (Page.8)

伶以野陽子コメント

この度、能楽師にとって大きな節目であり、大曲『道成寺』を勤めさせていただく運びとなりました。

私にとって『道成寺』は、長年畏敬の念を抱き続けてきた特別な曲です。 若かりし頃、諸先輩方がこの大曲に挑まれるお稽古を間近で拝見し、舞台に漲る凄まじい緊迫感に言葉を失ったことを今でも鮮明に覚えております。 「いつかは自分もこの舞台に立ちたい」――。その日から抱き続けてきた密かな、けれど強い憧れが、私の修行の支えとなってまいりました。
『道成寺』といえば、舞台中央にある巨大な「鐘」が象徴です。 あの中に飛び込む「鐘入り」の瞬間、そしてそこに至るまでの乱拍子は、演者にとって挑戦となります。

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