Netflixドラマ『地面師たち』が視聴者を夢中にさせるワケ - (Page.6)

犯罪者であると理解しても地面師側に立ってしまうように……
 「マイクホームズ」の件で一儲けした地面師たちが次に選んだのは、その約10倍。港区高輪・光庵寺に隣接する、100億円の市場価値を持つ3,200平米の土地だ。所有者である住職・川井菜摘は「絶対売らない」と主張し、いつも寺内にいるため、あらゆる点でハードルが高い。チーム内からも、「町場の土地に100億も出せる会社なんてあるのか」と懸念の声も上がるが、“渡りに船”とばかりに引っかかるのが、超大手の「石洋ハウス」。土地代だけで70億する大型プロジェクトが地主のいざこざで白紙になったため、代替地を血眼になって探していたのだ。社内決済などガチガチに厳しい大企業を欺く場合は、より神経を尖らせてことを進めていけなくてはならない。しかし、それに相反するように起きるのが、予期せぬ事件や事故の数々。また、100億の取引ともなると相手側も慎重だ。「ここぞ」という瞬間、鋭い一手を打ち出して地面師たちを凍りつかせる。
Netflixシリーズ「地面師たち」Netflixにて独占配信中 (c)新庄耕/集英社Netflixシリーズ「地面師たち」Netflixにて独占配信中 (c)新庄耕/集英社

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